本を読むときに、テキストに蛍光ラインや赤線を引いてきました。

でも、引いただけで、そのまま放置されていました。

せっかく、そのときに何かを感じて引いた蛍光ライン・・・

そんな蛍光ラインたちをときどき、ここに書き写して行く事にしました。

33. 『インテリジェンス』p97 小谷賢 (ちくま学芸文庫)

オシント(Open Source Intelligence)は、公開情報(新聞やネット、政府の公表された文書、学会で発表されたデータ等)を基にした情報であり、現在のインテリジェンスのほとんどはこのオシントによって占められている。国家インテリジェンスであればオシントに占めるネット情報は3ー5%程度であり、公開といっても、つてを使って得られるような冊子や一般に出版されていない資料集のような「灰色の文書」と呼ばれるようなものもオシントに分類されている。CIAで分析官をつとめたリチャード・フリードマンによると、最も一般的な情報源は議会図書館、そして、LexisNexisや「ロイター」、「ニューヨーク・タイムズ」などの有料データベースであったという。そしてオシントで足りない部分が、ヒュミントやテキントによって補われるのである。

国家間に駆け引きがあるのはまぎれもない事実だ。それをひとびとは外交と呼ぶ。交渉に望むに際して、手持ちカードが多ければ多いほど、交渉を有利に進めることができる。国家はさまざまな手段を使って情報をあつめているらしい。インテリジェンス情報の種類は、人的情報(ヒュミント)、公開情報(オシント)、技術情報(テキント)の3つに大きく分けられるそうだ。テキントはさらに、通信情報(シギント)と画像情報(イミント)に細分類される。シギントはアメリカで言えばエシュロン。シミントはスパイ衛星など。オシントが想像以上に重要とみなされていることが意外だった。

投稿日:2012-10-17