本を読むときに、テキストに蛍光ラインや赤線を引いてきました。

でも、引いただけで、そのまま放置されていました。

せっかく、そのときに何かを感じて引いた蛍光ライン・・・

そんな蛍光ラインたちをときどき、ここに書き写して行く事にしました。

25. 『資本主義と自由』 p135 ミルトン・フリードマン (日経BP)

ケネディ大統領は、1961年12月に全米製造業者協会で行った演説の中で、次のように述べた。「もう一度はっきりさせておく。私は在任期間中に為替管理を行うつもりはなく、ドルを切り下げるつもりもない。また貿易障壁を高くする意図も、景気回復を阻む意図も持っていない」。となれば、残る可能性は2つしかない。一つは他国に対応する策を講じても らうことだ。しかし言うまでもなく、これを当てにするわけにはいかない。残る一つは金準備を取り崩すことである。ところが大統領も他の政府高官も、金の流出は食い止めなければならな いと言い続けてきた。タイム誌によると、ケネディ大統領の「公約は拍手喝采で迎えられた:という。となれば公表された政策を信じる限り、アメリカは、所得以上の生活をしながら、それ 以上稼げないのに出費を切り詰める気はなく、かといって借金はできず、手持ちの資産を切り売りして赤字を埋める気もないと言い張る輩と同じではないか。

もう1960年代から、ドルを印刷して、先送りを続けてきたということだろうか? 圧倒的な軍事力で基軸通貨としてのドルを維持してきたが、すりにすったドルの額は天文学的な数字となってしまい、もはや、まともな精算は不可能だろう。日本に積み上るアメリカ国債は日本の対外債権のほとほんどを占めることを考えると、夜も寝られない。いや、嘘です。ち ゃんと寝てます。

投稿日:2012-10-09